芸と技

相変わらず、個人的な見解と偏見であるという前置きをさせて頂いたうえで、

例えばものまね四天王なら、コロッケさんと清水アキラさんのモノマネは芸であり、ビジーフォーと栗田貫一さんは技だと思います。
前者は、ただ似せるということのみにとどまらず誇張したり控えたりして特徴を見事に抽出した芸。その芸は、誰の真似をしているかは知っていれば誰でもわかるが、しかし本人は必ずしもそのような言動をとるわけではないんです。
そしてそれが絶妙に面白くおかしい。もはやそれがオリジナルともいえるほどに昇華された芸であるといえるのかもしれません。
一方後者は、形態模写ともいえる本人と聞き分けがつかないほどに似せる技。声の特徴はもちろん歌いかたやその仕草、息遣いからもしかしたらその心境まで似せている。声優を継いだように、本人にすらなり得る技だといえます。

王道を追求していくF-5スタイルと独自性を重んじたF-4スタイルimg_0151
次はF-5感が形しか残っていないようなものを作るかもしれないし、ロゴしか見分けがつかないようなF-4を作るかもしれない。
楽器としての本質は何も変わらず、「Hatta」ブランドの楽器を制作しているのです。それについては変わらぬ信念を持っているのです。

テレビでモノマネ番組を見ているとよく思うことを、なんとなく考えていた楽器の見た目に関する悩みが妙につながって、また少し思考が進んだ気がしました。