削ぎ落とす

マンドリン作っているといつも思うことがあります。それは、果たしてどれだけ削り落として捨ててしまっているのか。毎回やろうやろうと思いつつもついつい時間に追われてやれていなかったのですが、今回は最初に覚えていたのではかってみることにしました。

まず、仕入れた材の状態から幅と長さをおとし、裏側の面をだし厚みをそろえます。そして接ぎ合わせます。その状態がこちら。おおよそ1,5kg。

IMG_2002

仕入れた状態からだとすでにだいぶ減っていますが、これを基準として第一段階。若干わくわくしながら加工に入ります。外周を緩めに切って第二段階。

IMG_2172

600g前後減ったでしょうか。ここからアーチの成形。機械を使って荒どり→ノミで叩きまくって→鉋で整えます。そしてスクレーパーとペーパーでならしてアーチ完成。

IMG_2185

現在400g。まだ裏側をけずりますのでもう少し減るとして、第一段階からざっと80%は捨てていることになります。犠牲の上に成り立っているのだ、というとちょっと危険な香りもしますが、贅沢な木取りをするけれど歩留りを考えてなるべく無駄のないように再利用を考えつつ、捨てるものは捨てるものと割り切って制作に励もうと思います。

捨てているところを値段にすると、、、、、というのを考えるのはやめましょう。。